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中華料理店事典

中華料理店事典

中華料理店の歴史(海外)

海外へ旅行に行くと様々な国で、「チャイナタウン」と呼ばれる中国人居住区あるいは中華系の店舗が集うエリアがあることに気づきます。海外ではこのチャイナタウンで、中国人シェフが腕をふるう中華料理店がたくさん生まれました。

そこで、海外における中華料理店の歴史を知るために、海外にチャイナタウンが生まれた歴史について概要をまとめました。なかでも大規模なチャイナタウンがあるイギリスやフランス、アメリカ合衆国などを例に挙げてご紹介します。

チャイナタウンの始まりは8世紀ごろから

チャイナタウンの始まりは8世紀ごろから

外国に移住してビジネスや労働に従事する中国人は「華僑」や「華人」などと呼ばれています。華僑や華人の活動は8世紀ごろにはすでにあったされています。こうした人々が各国で集まり、自分たちが暮らしやすい町を形成したのがチャイナタウン(中華街)です。チャイナタウンには移住した際に連れてきた中国人の料理人などが、中国の料理を提供する店を開くようになります。とりわけ、華僑や華人は浙江省や広東省出身の人が多く、そのためチャイナタウンでも広東料理店が多くなりました。

移住エリアは当初、東南アジアなど中国から比較的近い国が主であったようです。活動エリアは渡航技術による問題、政治的な問題などにより制限されていました。

18世紀以降は、ヨーロッパにも増加

8世紀より始まった各国のチャイナタウンですが、中国から距離がある欧米諸国においては、19世紀、20世紀ごろの政治的な変化を待ってからのスタートとなりました。中国人は移住後、欧米諸国ではアジア系移民として差別を受けることもあり、中国人同士で助け合うためにも集まって暮らすことが有効でした。これがチャイナタウン形成の背景のひとつとなっています。

チャイナタウンにある中華料理店の多くは広東料理が中心です。価格が安く、味もおいしいとして人気があり、その国の人が食べやすい味へとアレンジされて普及していきました。

イギリスの中華料理店

イギリスには1834年(天保5年)に中国人が初めて渡来。その後、1850年(嘉永3年)以降は港町であったリヴァプールに中国系移民が増え、ヨーロッパ最古のチャイナタウンが誕生します。イギリス最古の中華料理店もここにあったと考えられます。1842年(天保13年)の南京条約を経てイギリスへ渡る中国系移民がさらに増加。1950年代にロンドン・ソーホーにチャイナタウンが形成され、ここが現在、ヨーロッパ最大規模のチャイナタウンと言われています。

フランスの中華料理店

1918年(大正7年)の第一次世界大戦終戦後、労働力として多くの中国人または東南アジア系移民がフランスに渡りました。これが背景となって、パリ13区の大規模なチャイナタウンをはじめ各地で中華料理店が開業しました。

ホテルなど一部に高級中華料理店がありますが、ファストフード感覚で食べられる店がポピュラーであるとも言われています

アメリカ合衆国の中華料理店

1848年(嘉永元年)、カリフォルニアで金鉱が発見されると、このゴールドラッシュに伴う労働力として中国系移民が増加。今ではアメリカ合衆国の半数以上の州にチャイナタウンが作られています。アメリカ風にアレンジした中華料理の店から、中国の地方料理に特化した専門店までバラエティは徐々に広がっています。