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中華料理店事典

中華料理店事典

日本の中華料理 焼き餃子

餃子は中国でもポピュラーな料理です。しかし、日本のように鉄板やフライパンなどでジューッと焼き目を付けた物ではなく、水餃子にしたり蒸したりして食すのが伝統的です。飲茶のおつまみにあたる「点心」のひとつとして好まれています。

この餃子を「焼く」という調理スタイルは日本で考案されました。今では子どもから大人までファンの多い焼き餃子ですが、いったいどのような経緯で生まれたのでしょうか。日本の各地でさらにアレンジされた地方オリジナルの焼き餃子もご紹介します。

焼き餃子は戦後に生まれた!

焼き餃子は戦後に生まれた!

餃子は小麦粉をこねて作る皮で具をくるむ物で、こうした料理は中国では紀元前から食べられてきました。中国語では「ジャオズ」と呼び、縁起の良い食べ物とされています。日本では歴史が浅く、18世紀の江戸時代以降の文献に蒸し餃子などの記録があります。その後、餃子を日本で初めて焼いたのはどこの誰なのか、明確には分かりません。しかし有力な説は、第二次世界大戦後に中国から日本へ伝わったとする物です。戦時中に「満州」と呼ばれていた東部の地域では、水餃子を好んで食べる習慣があったようです。満州から帰還した日本人兵士が現地から持ち帰った、あるいは、現地の食物を再現したと言われています。

中国の「鍋貼」がお手本になった?!

中国にも生の餃子を焼いて食べる「鍋貼(クオテイ)」という料理があります。焼いても溶けないように皮は極厚にし、底が平らな厚手鍋にたっぷりの油を入れて揚げるように焼く物です。この「鍋貼」を中国で見た日本人が帰国後に真似て作ったのが焼き餃子である、とする説もあります。

日本各地の個性的な焼き餃子

庶民的な価格でお腹いっぱい食べられる焼き餃子は、戦後の日本で瞬く間に人気メニューとなりました。1950年(昭和25年)前後から焼き餃子の専門店や餃子を看板メニューに掲げる中華料理店がこぞってオープン。各店が工夫を重ね、「羽根付き餃子」や「味噌だれ餃子」など日本の各地で個性的な餃子が誕生しました。ひとつのフロアのなかで各地の餃子店が軒を並べ、食べ比べができる施設も登場しています。

数ある焼き餃子のなかでも、全国的にも有名なのは宇都宮と浜松の焼き餃子です。

宇都宮餃子と浜松餃子

  • 宇都宮餃子…定義が明確でなく、店によって異なるもののハクサイを使うことが多いようです。
  • 浜松餃子…キャベツをたっぷり使うのが基本。皿に盛るときは餃子を丸く並べ、中央の開いたスペースに茹でもやしをのせます。

焼き餃子の作り方

小麦粉を主食とする文化がある中国では、餃子は主食です。しかし、日本では白飯に合う「おかず」として普及しました。具にニンニクが含まれ、酢醤油にラー油を垂らすのは日本独自の物で、ご飯との相性の良さから生まれたレシピと考えられています。

焼き餃子の材料と一般的な作り方

具の主な材料は豚肉、キャベツまたはハクサイ、ニラ、ニンニク、ショウガ。餃子の皮は小麦粉と水を合わせてこねて作ります。皮のなかに具を包み、油を熱した鉄板で焼き目を付け、水を少量加えて蓋を閉め、蒸し焼きにします。水気がなくなるまで焼き上がったらできあがり。タレは酢と醤油を混ぜ合わせた酢醤油が基本。タレには好みでラー油を加えます。