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お好み焼き事典

お好み焼き事典

たこ焼き

関西地方を中心に広がる「粉もの文化」において、お好み焼きと並ぶ雄とも言えるのが「たこ焼き」です。アサヒホールディングスが2013年(平成25年)に行なった全国調査によれば、日本人が一番好きな鉄板系粉ものメニューが、たこ焼きであることが分かりました。回答者のうちの何と80.8%もの人が「たこ焼きが好き」と答えたという驚きの結果が出ました。関西が発祥の食べ物で大阪のイメージが強いたこ焼きですが、実は「国民的メニュー」だったのですね。

たこ焼きの歴史

たこ焼きの歴史

現在のたこ焼きの原型は、お好み焼きと同じく大正時代に流行した「一銭洋食」であったと言われています。しかしたこ焼きは、お好み焼きとは別の進化過程を経て現在の形へと変わっていきました。

「ちょぼ焼き」の誕生

明治末期から大正時代にかけて、関西において水で溶いたうどん粉や小麦粉を使った「ちょぼ焼き」が流行しました。平らな鉄板で焼いていた「一銭洋食」とは異なり、現在のたこ焼き用鉄板の窪みが小さい物を使って一口サイズに平らに焼き、ソースなどで味を付けていた物で、駄菓子屋で提供される子どものおやつとして人気を博しました。

「ラジオ焼き」から「たこ焼き」への進化

同時期には、屋台を中心に、水で溶いた小麦粉を鋳物の型に流して、コンニャク、紅ショウガ、すじ肉を入れてしょう油味で丸い形に焼いた物がありました。大正末期から昭和にかけて、このメニューが「ラジオ焼き」と名付けられました。「ちょぼ焼き」よりもハイカラなイメージが、当時発売間もなく高価だったラジオに例えられたのがその由来と言われています。その「ラジオ焼き」にすじ肉の代わりにタコが入れられるようになったのは1935年(昭和10年)で、大阪・玉出の「会津屋」の創業者・遠藤留吉でした。遠藤はこれを「たこ焼き」と名付けて販売を始めました。タコを入れるのは「明石焼き」にヒントを得たと言われています。

たこ焼きのルーツは3つ

つまり、窪みを付けた鉄板に材料を流し込んで焼く「ちょぼ焼き」と、平らではなく丸い形に整えて焼く「ラジオ焼き」と、タコを具材として使用する「明石焼き」の三つの要素が集まったのが現在のたこ焼きです。遠藤のアイディアで小麦粉をしょう油味の出汁で溶くスタイルが特徴で、この点からもたこ焼きがお好み焼きの進化とは別の道を歩み始めたことが伺えます。

広がるたこ焼きのバリエーション

たこ焼きに使われるタコ以外の具材は主に、みじん切りしたネギや紅ショウガ、天かす、赤エビなどが挙げられます。しかし、各地方において具材のバリエーションが見られます。

キャベツ入りたこ焼き
刻みキャベツを入れたたこ焼きは、生地の濃度が増し、中まで固めに焼き上げることができます。京都府や兵庫県北部、中部地方、関東地方で見られるメニューです。
チーズ入りたこ焼き
熱するととろける性質を持つチーズはたこ焼きとの相性も絶妙で、家庭で作られる場合や近年流行している「タコパ=たこ焼きパーティ」でもよく作られています。「チーズボール」の名で販売している店もあり、タコの代わりにウィンナーを入れることもあります。