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お好み焼き事典

お好み焼き事典

お好み焼き関連企業 オタフクソース

関西と並ぶお好み焼きのメッカ・広島。県庁所在地の広島市を始め、尾道市、三原市、呉市、廿日市市など県内の随所にその地域特有のお好み焼きが見られ、さらには隣の岡山県にも広がる一大お好み焼き文化エリアを形成しています。その広島県を代表するソースがオタフクソースです。全国的にも「お好み焼きソースの会社」として知られているだけでなく、広島のソウルフードとも言えるお好み焼き文化の楽しさを広めていくことを、会社を挙げて活動しているユニークな企業でもあります。しかし、ユニークなのは現在の姿だけでなく、創業からの歩みにも言えます。オタフクソース株式会社が世に出した最初の商品は、なんと「酢」だったのです。

「酢」が原点!おたふくソースの歴史

「酢」が原点!おたふくソースの歴史

オタフクソース株式会社の原点は、1922年(大正11年)に広島市で酒や醤油の卸小売業として創業した「佐々木商店」です。この店では商品をそのまま売るだけでなく、客の要望に合わせてブレンドした酒や醤油も販売しており、この技術が醸造酢の製造へとつながっていきました。1938年(昭和13年)に販売されたこの酢の名前こそが「お多福酢」でした。この酢を通して「多」くの人たちに幸「福」になってもらいたいとの思いから命名されたこの「お多福酢」が、現在のオタフクソースブランドの出発点だったのです。

ウスターソース、そしてお好み焼きソースの研究

しかし、1945年(昭和20年)8月6日に広島に投下された原子爆弾により、佐々木商店も全焼してしまいます。焦土と化した広島の地で、もう一度人々に幸福な食卓をもってもらいたい---。そんな佐々木商店の強い意思が、復興への歩みを始めます。被爆の翌年には酒蔵を借りて醸造酢の製造が再開されました。戦後は食の欧米化が進み、佐々木商店も1949年(昭和24年)からウスターソースの製造を始めます。苦労の末に翌年に「お多福ウスターソース」の販売にたどり着きました。このソースで営業先のお好み焼き店を回っているうちに「お好み焼きにはウスターソースよりも、お好み焼きから流れ落ちにくい『とろみ』のあるソースが合うのではないか」とのアイディアが出され、さらに研究が重ねられました。そして1952年(昭和27年)、ついにお好み焼きソースが誕生。会社名も「お多福酢株式会社」へと変更され、「オタフク」の名がさらに広まることになりました。

会社を挙げてほとばしる「お好み焼き愛」

オタフクソースでは「お好みソース」を販売するにとどまらず、お好み焼きの普及事業にも力を入れています。1987年(昭和62年)の東京を皮切りに名古屋・大阪・福岡・岡山・高松に「お好み焼き研修センター」を開設し、お好み焼き店を経営したいと考えている人のための研修を開いている他、2008年(平成20年)には広島市にお好み焼きの文化や歴史を紹介し、実際にお好み焼きを調理・食事ができる「WoodEggお好み焼館」を建設しました。お好み焼きを通じてたくさんの人に笑顔になってもらい、「多」くの幸「福」を味わってもらいたい。オタフクソースのその理念は、創業当時からぶれることなく続いているのです。